防水工事では下地補修が重要になってくる理由

防水工事では下地補修が重要になってくる理由

屋上などのヒビ割れから雨水が入り込んで、雨漏りによる鉄筋の腐食が起きないか不安な時には防水工事を丁寧に行う必要があります。特に気を付けたいのが下地の扱い方で、下地と防水層の接着が不十分だと雨水が入り込んでしまい、鉄筋が腐食することになりかねません。下地処理は高圧洗浄を行うことから始まり、ホコリや砂やカビなどを丁寧に取り除かなければ、汚れが防水層の接着を剥がしてしまいます。既存の防水層を取り除くのも工事の一部ですが、かぶせ工法の場合は撤去作業を省略しても問題ありません。防水層の撤去作業を済ませた後にはケレンという作業を行う必要があり、スクレーパーなどを使って下地の一部を研磨します。余計な出っ張りを取り除くことで密着性が高くなり、雨水などが入り込むのを防ぐのが研磨の目的です。温度の変化などが原因でモルタルが膨張してもヒビが入らないように、クッションの働きを目地処理で持たせる必要もあります。下地補修に時間をかけることで防水工事の効果も高くなり、ヒビ割れの防止に繋がります。

セルフで防水工事を行うメリットとデメリット

防水工事はベランダを始めとした、大掛かりな施工が必要のない場所であれば、自分で行うこともできます。防水工事を自分で行うメリットは、費用の安さです。専門の業者に依頼をした場合、人件費などのコストが加算されるため、必然的に金額が高くなります。セルフ工事であれば、掛かるコストは材料と道具だけで済むので、数万円以上費用を抑えることが可能です。範囲が狭ければ専門の技術がなくても行うことはできます。セルフ工事はスケジュール調整や打ち合わせなど、面倒な作業を省いて好きな時にできるのもメリットの一つです。 コストを始めとしたメリットの多いDIY工事にも、デメリットになる点はあります。特に注意しなくてはいけないのが、耐久性です。見た目に遜色はなくても、プロと素人では細かい点に違いが出るのは否めません。手順や材料選びを間違えると、本来の性能を発揮できないだけでなく、通常より短い期間で塗装が剥がれてしまうこともあります。